あみきり

 

 近頃はてっきり見なくなったが昔は 夏の夜寝るときは蚊帳(かや)をつって寝ていた。
 この蚊帳を朝になってたたもうとすると、鋭い刃物で切られたようにスッパリと切られていることがある。昔の人はこれを「あみきり(網切)」のせいだとした。
 その他にも漁師の使う漁網や、洗濯物を干してあるのをスッパリとやってしまうこともある。まさかそんなことをするいたずら者もいないだろうから、これも「あみきり」のしわざであるとされた。
 が、最近はあみきりのお株を奪うような輩も出てきたようで一概に「あみきり」のせいばかっりにしてしまっては、「あみきりに」悪いというものだろう。