「あかなめ」は風呂場の垢をなめる妖怪で、誰もいない夜に出る。 べつに垢をなめるだけでなにをするわけでもないが、妖怪が家の中に入ってくるということはあまり気持ちの良いものではない。 そこで”あかなめ”さんに来ていただかなくてもいいようにするには、風呂桶をきれいにして垢をためないようにしなくてはいけない。 「あかなめが来るぞ」 といえば、誰もいい気持ちはしないから、風呂桶を洗うことになる。 というわけで、”あかなめ”は教訓的な妖怪とみるべきであろう。